用意するツールは3つ、
.scs解凍用: scs_extractor.exe
dds画像用: DXTBmp等
スキン作成ペイント用(最低でも.pngで32bitが出力可能なもの(画像プロパティ/詳細で分かる)): Microsoft ペイント等
詳細は下で。
〇準備編(ここはETS2と完全被り)
ETS2が、そうであるように、ATS用のMODも、基本的にベースとなるデータにMODデータを上乗せし、PCに先に読み込ませることで、そのゲーム内反映を適えてるのね。
以前に、おっちゃん、これを「上書き」と称したけど、ベースデータを消去してるわけじゃなく、それを利用してるだけだから、「上乗せ」、或いは「子亀」といった方が、より正確と思う。
ここで良く使う「親亀(スタンドアロン/独立型)」MODも、基本的にベースに上乗せされたデータで、自作の「子亀」MODは、親亀の一部分へ更に上乗せしたものってわけ。
従って、ETS2同様、ATSには、ゲームフォルダに、そのベースデータ足る圧縮ファイル、「base.scs」と「def.scs」が在る。
SCSのMOD道は、その解凍から始まるんだっちゃ。
scs_extractor.exeのDLと使用法:
1、
解凍には、SCSが提供してる専用ツール「scs_extractor.exe」が必要で、それもETS2と一緒。
ダウンロード: http://www.eurotrucksimulator2.com/mod_tools.php
※「GAME ARCHIVE EXTRACTOR」項下の「here」をクリック。
2、
ATSのゲームフォルダ(Steamの場合=C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\American Truck Simulator)から、「base.scs」(エンジンチューン等のMODでは、「def.scs」が必要になる。)を、デスクトップへコピペし、新しいフォルダ(名前は適当)に入れる。
3、
DLした「scs_extractor.exe」を「base.scs」の入ってるフォルダ内へコピペし、base.scsをscs_extractor.exeの上へ落とす。
※コマンドプロンプトが開いて5分以上を掛けての解凍が始まり、完了すれば、コマンドプロンプトは自動で閉じられるから、それまで決して自分で閉じないこと。
DXTBmpのDLと設定法:
次に必要なのが「.dds」画像を取り込め、上書きし、元の仕様でセーブできるツールで、使ってるのはDXTBmp。
ダウンロード: http://www.mwgfx.co.uk/programs/dxtbmp.htm
※最下段にDLリンクがある。
初期設定:
・ペイント用ツールを登録する
画面右端の上画像の位置をクリックし、PCでペイントツールが登録されてる場所を指定する。
※これは、dds画像に色を加えた後、画像の完全なサイズを維持するために必須な段取りで、サイズが1ピクセル違うとMODとして機能しない。
〇実践編(DXTBmpの使用法)
ATSでは、フォルダ構成の一部がETS2から変えられた。
例えば、トレイラースキンで馴染み深い「company」ファルダがない。
だから、ETS2のトレイラースキンMODを、そのままATSに入れて起動するとクラッシュするかもゼ…
1、
解凍したbase.scsの「vehicle」→「trailer」→「reefer3000r」を開くと、基本トレイラースキンのテンプレートをdds画像にして格納したディレクトリが現れ、ここで変更したいdds画像を探し出す。
おっちゃんが選んだのは「wallbert.dds」。
これを下の手順でMOD化してゲームに入れると、Wallbert社の標準ボディ、ロングボディのトレイラー2種に適用された。
標準ボディ
2、
ルートフォルダ「vehicle」をデスクトップにコピペ。
上で選んだdds画像を、そこからWクリックし、DXTBmpを立ち上げる。
この時、ウィンドウ上部に表示される画像データ、例えば「DDS DXT5: 1024 x 1024」等の値を確認しておく。
そして、上部メニュー「Image」から「Send to Editor」をクリック。
登録しておいたペイントツールが開き、そこにdds画像が取り込まれる。
3、
ペイントツールで基本スキンに自作スキンを上書き。
上段側面の右側が
注! ロングボディのスキンは、標準スキンの前後各一部を貼り加え、連続させてしまうもので、そこに、それぞれ前後天地が明確な図柄を置くと、デザインのバランスを酷く崩すっちゃよ。
4、
dds DXT5、或いは、png 32bit形式で上書きしたスキンを出力する。
出力したスキンをDXTBmp上にドラッグ・ドロップ。
スキン・テンプレートが自作のものに切り替えられる。
5、
DXTBmpの上部メニュー「File」から「Save as...」→「DDS Texture」をクリック。
デスクトップにコピペした「vehicle」から下層へ辿り、選んだdds画像「wallbert.dds」を指定。
ファイル名が変わっていないこと、ファイルの種類が最初と同一であることを確認して「保存」をクリックし、上書きする。
6、
これが最後。
「上乗せ」MODの命はフォルダ構成の厳守。
以前なら、「vehicle」から最下層の「reefer3000r」まで、「新しいフォルダ」を並べて再現したんだけど、一度、それじゃ子亀が適用されない親亀MODに出くわしたことがあった。
その時に解決できたのが、子亀のフォルダ構成を親亀のコピペしたもので賄い、不要なフォルダ、ファイルをコツコツ消していくって方法。
原因は、自分レベルじゃ分からんちん。
で、デスクトップの「vehicle」の、上書きした「wallbert.dds」ファイルと、「reefer3000r」までのフォルダ構成を残し、他、全てを削除。
そうして出来た「vehicle」を圧縮ツールを使って、「無圧縮」のzipファイルに変換し、その拡張子を「scs」に変えて出来上がり。
で、その「Full_Throttle_Trailer_ATS」を配布。
http://www.gamechin.com/ats-mod/Full_Throttle_Trailer_ATS.scs (直リンク)262KB
MODマネージャ対応済み。
ちなみに、
ETS2用ホイールパックMODが流用できた。
ただし、「黒」指定のトラックスキンなんだけど、色を付けられるものは全て白に…
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