2020年1月22日水曜日

ゴーンが三度訪ねる横領等裁判で日本の実質勝訴を得たフランス人とは~


https://www.dailyshincho.jp/article/2020/01220559/?all=1
週刊新潮 2020年1月23日号掲載・記事全文

「マルク・カルプレス(34)は一時世界最大のビットコイン取引所を運営していたフランス人だ。その人生は2014年2月、ビットコイン消失事件に見舞われたところから暗転する。

 額は約480億円。やがてカルプレス自身の不正操作が疑われ、警視庁捜査2課が私電磁的記録不正作出・同供用容疑で彼を逮捕した。更に預かり資金を使用したとして業務上横領や特別背任でも逮捕・起訴。18年12月の公判で懲役10年を求刑されたが、19年3月に執行猶予付き判決が下る。ビットコインはハッカーに盗まれた可能性が高いと判断された実質勝訴だった。

「きちんと判決を受けるために私は真っ向から戦い、横領、特別背任について無罪判決を獲得したのです。検察は控訴しませんでした。起訴されたら有罪から逃げられないというのは誤った見方。私のケースを見て頂ければ、お分かりでしょう」

 と、カルプレスご本人。彼の初証言を続けると、

「(ゴーンとの)出会いは19年5月で計3回会った。自分の事件のことを話したが細かいところまでは入らなかった。(日本の司法制度についての不満は)会見でお話しされていたことと同様でした」

 要するに、〈日本の有罪率は99・4%で、外国人の場合はさらに高くなる〉といった主張だ。保釈後すぐに実質無罪を勝ち得た人物に会うとは、相当関心が高かったのだろう。

「保釈を受けていたのに逃亡したことに私は賛成できません。保釈されている以上、裁判で戦う上での大きな制約は取り除かれています。ゴーン氏は逃亡しないと誓約し、裁判所はそれを信頼して保釈を認めたのですから、これを裏切るべきではない。ゴーン氏の行為は、今後、外国人の被告の保釈が認められなくなるきっかけとなりかねない。制度に不満を抱いたとしても、その国の尊厳を損なうやり方で戦うべきではありません。日本には不備はたくさんあります。しかし、健全な法治国家でもあります。正しく戦えば正しい結果を得ることができる」

 無罪率が0・6%以下であろうと戦ったから言えるセリフである。自身がやったことは自分が一番熟知している。ゴーンにはその自信はなかった。」



最後の「ゴーンにはその自信はなかった。」は、なかなか重い言葉でごんすな。

新潮が今月初めに記事にした「ゴンの特権意識」。

一月ほどが経過して振り返れば、結局、問題の根底が、そこに見えてくるんだすね。

上の記事内容にも馴染む。



ゴンの個人資金は、保釈中の保釈金15億円を含めて120億円超えと言われてた。

去年の文春記事は、リオ五輪へ日産が250億円を出資したことについて、第三の故郷に錦を飾ったゴンには、大統領選出馬の要請が絶えない、というようなことが書かれ、
リオ五輪後に発覚したゴンの隠し資金50億円が、ブラジル大統領選出馬への準備に充てられるんじゃないか?と締めくくってた。

日本なんかで燻ってたんじゃ、大統領選出馬どころの話じゃない。

日本脱出後の手持ちは70億円以上?と読んだ時、特権意識に憑りつかれた男の選択肢は一つしかなかったかもね。




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